389発目 左右の話。



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あ





彼に運転してもらうと

困ることがある。

 

助手席に乗って道案内を

していたときだ。

 

『次を右ね。』

 

と道順を教える。

 

彼は運転しているにも

かかわらず、ハンドルから

両手を離し、

どんづまりの内野ゴロを

とる仕草をする。

その後、ファーストへ送球する

仕草までをしてから、

 

『あ、こっちね。』

 

と右折する。

 

毎回だ。

 

彼は一度、ボールを投げる

仕草をしないと左右が

よく分からない男だった。

 

彼とは高校のときからの友人で

今現在も付き合いがある。

 

私の記憶が正しければ

最後にこの仕草をしたのは

40を目前に控えたときだから

もしかすると、いまだに

左右の理解を克服できてない

可能性は否めない。

 

30歳になった頃のことだ。

 

彼はそれまで付き合っていた

彼女と結婚する事になった。

 

お相手は当時横須賀に住んでおり

飛行機で福岡に来る彼女を

私が迎えに行く事になった。

 

披露宴の前日のことだ。

 

福岡空港で彼女をピックアップし

天神のネイルサロンに連れて行き、

さらに指定された時間までに

披露宴会場に連れて行くという

タイトなスケジュールでの

ミッションだった。

 

また、披露宴当日の司会を

頼まれていた私は、

彼女をホテルに送り届けると

同時に両家の親族に

挨拶もせねばならない。

 

彼のお母さんには何度か

お会いしていたが、

彼の父親と彼女の母親には

その日が初対面だった。

 

写真を撮影しようと言う事に

なったので私はカメラマンを

かってでた。

 

『お父さんは新郎の右に

立ってみてください。』

 

と言ってみた。

 

彼のお父さんは当然のように

右に立った。

 

なるほど、父親は左右を

理解しているな。と

遺伝ではないな、と。

 

滞りなく挨拶を済ませ

翌日の披露宴を迎えた。

 

結婚式も披露宴も

滞りなく進み、

宴は佳境を迎えた。

 

終盤、彼女は女手一つで

育ててくれた母親に

感謝の手紙を読む。

 

会場にいたほとんどの

招待客は涙を流していた。

 

そしてクライマックス。

 

彼の父親が親族を代表して

こう挨拶した。

 

『右も左も分からない

若輩者二人に、どうぞ

ご支援、ご指導を賜りますよう・・』

 

その時、司会の位置から

私はお父さんを見ながら

こう突っ込んだ。

 

『お父さん、右も左も

分からないのは、二人じゃなく

あなたの息子だけですよ。』

 

と。

 

恐らく。

 

推測するに。

 

彼が遅刻を繰り返すのは

右も左も分からないからでは

なかろうか?

 

もし彼の息子の結婚式に

私が呼ばれるようなら

こう挨拶しようと思う。

 

『右も左も分からない

お父さんのためにも

ご指導ください。』

 

と。

 

イノウエハ、ア

 

合掌



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