366発目 平米(へいべい)単価の話。



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ライナーノーツ





ロシアの格言でこうゆうのがある。

 

『釣り人と話すときは

両手を縛っておけ。』

 

つまり、話の最中に

両手をどんどん広げていって

最終的には実際に釣った

魚の倍くらいの大きさを

表現しだすからだという。

 

転じて、英語では

ホラ話のことを『Fish Story』

と言う。

 

釣り人が釣果を実際より誇張して

話すことが語源のようだ。

 

 

 

近所の酒屋のオヤジがそうだった。

 

毎週金曜日の夜には、

西港という港に行き

夜釣りを楽しんでいた。

 

西港は周囲を工場に囲まれており

釣れたとしてもアジコか

ボラくらいのはずなのに

酒屋のオヤジは、釣果を

必ず誇張して話してくれた。

 

『ゆうべは、のう。

2mくらいのカジキマグロが

釣れたんぞ。

おおごとやったわ。

竿が折れるかと思ったわ。』

 

『おっちゃん、すごいやん。

そのマグロはどうしたん?』

 

『漁協に持っていったら

15万で売れた。』

 

 

また、ある日は

 

『昨日は死ぬかと思ったぞ。』

 

『釣りやろ?どうやったん?』

 

『ちいと、コマイやつやけどの、

2mくらいの鯨が釣れたわ。』

 

『すごいやん。その鯨どしたん。』

 

『旦過市場に持って行ったら

15万で売れたわ。』

 

 

『ゆうべはえらかったぞ。』

 

『どしたん?』

 

『タイとひらめがの。

入れ食いやったわ。』

 

『何匹くらい釣れたん?』

 

『さあの。勘定はせんやったわ。

でもの、2mくらいのバケツに

いっぱいやったわ。』

 

『2mのバケツって・・・

そんで?それどうしたん?』

 

『天寿司に持って行ったら

15万で買ってくれたわ。』

 

大体、どのウソも2mで

15万円じゃないか。

 

 

 

最終的にこの酒屋のオヤジは

近所の人々にこう呼ばれる事になった。

 

『メーター75,000円』

 

私が知る中で最も長いあだ名だ。

 

 

 

大学を卒業し就職のため

上京した私が久々に帰郷したら

酒屋はつぶれており

その場所には売り地の看板が

出ていた。

 

職業柄、いくらで売りに

出ているかが気になったので

看板に記載されている不動産屋へ

電話して聞いてみた。

 

『ああ、あそこですね。

80坪あるんですけど

1,980万円です。』

 

え~っと。

80坪で1980万円か

妥当な値段だな。

 

1坪当たり247,500円か。

 

ん?

 

つまり?

 

1坪は約3.3㎡だから

 

247,500÷3.3=75,000円。

 

なんと!

 

メーター75,000円のオヤジの

土地が平米75,000円じゃないか!

 

ナンタルグウゼン

 

合掌



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