46発目 タフなおばちゃんの話


365985
2012.05.27

佐野元春というシンガーソングライターがいる。
小6のときに初めて聞いて以来の大ファンだ。

1982年。佐野元春の3作目にして初の
セルフプロデュースアルバム『SOMEDAY』に
収録されている『Happy Man』という曲がある。

その曲の一節にこんな歌詞がある。

~タフで、クールで、そしてヒューマンタッチ
まともな暮らしが苦手だと誰もに言われてる~

先日、高速道路のサービスエリアでふと
この曲を思い出した。

その日は、結構な込み具合でエリア内は
人と車であふれかえっていた。

当然のようにトイレには行列ができていた。
男子トイレはまだましなほうだが女子トイレの行列たるや
何か中でイベントでもやってんのかな?と思えるほどの
大盛況だった。いや。この場合、大盛況は表現としておかしいか。

そんな中、我慢できなかったと思われるおばちゃんが二人
男子トイレから何食わぬ顔で出てきた。
『やっぱ、こっちに入って正解やったね』
と、達成感と優越感でドシンドシンと
行列を押しのけ去っていった。

そこにいた男性陣は、一同ポカンとなり
何が起こったのかを理解するまでにしばしの時間を
要した。

なんてタフなおばちゃんなのか。

でもきっと
まともな暮らしが苦手なんだろうな。

その後、私が入った個室には、そのおばちゃんの物と
思われる手提げ袋が忘れてあった。

ほんの好奇心で中をのぞくと、買ったばかりの箱ティッシュが・・

男子便所も無理だったら、ひょっとして外でしようと
思ってたのだろうか。

なんてタフでクールなおばちゃんだろう。

マニアッテヨカッタネ

合掌

“46発目 タフなおばちゃんの話” への1件の返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*