296発目 管理会社からのお願いの話。



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ライナーノーツ





バイトが終わるといったん自宅に帰り

風呂に入る準備をしてから

食事を摂るのが習慣だった。

 

当時の僕の住んでいたアパートは

バランス釜というタイプの風呂で

今みたいな給湯機ではなく

風呂桶に水を張り、スイッチを入れて

お湯を沸かすタイプのものだ。

 

古いアパートはそれでも

初めての一人暮らしには

十分すぎるほど快適で

風呂場にシャワーは無かったが

不便に思ったことは一度もない。

 

たまに水道を止め忘れ

あふれさせることがあったが

水道代は固定で2000円払ってるので

いくら使ってもそれ以上請求される

こともなく、安心してうっかりできた。

 

釜のツマミを一旦右に回し、

ンボボボボボという音が

ンボッっと変わったら

一気に左に回す。

釜の中でガスが噴き出し

シュボッと火が付き湯を沸かしだす。

およそ15分くらいで準備完了だ。

 

夏場だと浴室自体がサウナのように

暑くなるので滑り出し窓を開け、

外の空気と入れ替える。

 

1階の部屋なので覗かれることも

たまにはあるが、覗いた方が

がっかりするだろうから

気にしない。

 

その日も、バイトが終わり、

一連の作業を終え、テレビを着けた。

ベッドに寄りかかりリモコンで

チャンネルを変えたりしながら

タバコを吸っていると呼び鈴がなった。

 

『サトルちゃん、飲みに行こう。』

 

バイト仲間のタケが来た。

近くの焼き鳥屋に行こうと言う。

 

食事がまだだったので

私は快く承諾し彼と一緒に

焼き鳥屋に向かった。

 

焼き鳥屋は私のアパートの1ブロック

西側の角にあり、バイト仲間で

よく行っていた店だ。

壁に耳あり障子に目ありの店だ。

(詳しくはこちら→36発目 ことわざの話

 

ビールで乾杯し雑談をし

いつもの焼き鳥を注文する。

 

焼酎の水割りが3杯目に突入した時、

店のドアが開きヒロシが入ってきた。

 

『サトルちゃん!ここにおったん?

大変よ!』

 

何やら慌てている様子だ。

 

どうしたんか?落ち着け!

 

私は彼の次の言葉を待った。

 

『サトルちゃんの家が火事よ!』

 

何~!???

 

私はヒロシを押しのけ、外に

飛び出した。

タケとヒロシも後からついてくる。

店の大将もついてきた。

 

角を曲がったところで1階の私の部屋から

白い煙がもうもうと噴き出していた。

 

あわわわわ。

 

おそるおそる玄関に近づいてみる。

 

よく見ると開け放した風呂場の窓から

煙のような湯気が出ているだけだった。

そこし安心したのもつかの間、

浴室の方からボコンボコンと

聞いたことのないような音がする。

 

そうか、風呂釜のスイッチを入れっぱなし

にしていたんだ。忘れていた。

 

玄関を開け浴室のドアを開ける。

 

風呂釜のスイッチを切ったが

浴槽は湾曲しボコンボコンと

へこんだり膨らんだりを繰り返している。

 

管理会社に怒られるな。

 

使い物にならなくなった浴槽を

見下ろし、私は自分で修理する決断をした。

 

翌日は授業をさぼって、設備屋の知り合いを

尋ねた。

中古のバスタブを安く譲ってもらい

自宅に持ち帰り湾曲したバスタブと

入れ替える。

 

賃貸借契約書には改造や造作を

家主の許可なくすることは

禁じられているが気にしない。

ばれたりはしないだろうと

高をくくっていた。

 

卒業後、アパートを退去し、

管理会社の担当者と立会いした時も

ばれなかった。

 

数年後、まさか自分が転職して

管理会社に就職するとは

思ってもみなかったが

それよりも驚愕なのは

当時の管理会社を我が社が

M&Aで買ったことだった。

 

20年ぶりに自分が住んでいた

アパートを訪れたときに

お風呂をリフォームしていたので

ようやく胸をなでおろした。

 

賃貸住宅にお住いの皆様。

 

火元には気を付けてくださいね。

 

そして万が一、バスタブが

ボコンボコンになった時は

怒らないから管理会社に

ご一報ください。

 

イジョウ

 

合掌



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