269発目 カタコトの話。


バイキン

世界に存在する言語の中でも

日本語は特に習得するのが

困難だと言われている。

 

表現方法や文法が独特らしい。

 

たとえば『冷える』と『冷める』の

違いを説明できるだろうか?

 

熱いものが常温に戻ることを『冷める』

常温のものがそれ以下の温度に

なることを『冷える』というのだが

日本人でも正確に説明できる

人は少ないのではないだろうか?

 

恋愛中は盛り上がってて結婚

したはいいが、次第に常温に

戻ってしまった二人の関係は

『冷める』。

その後、まるで他人のように

なったことを『冷える』と

置き換えて説明すると

分かりやすいだろう。

 

それでも何とか日本語を習得し

自国に帰ってからも仕事で

日本語を使用している人でも

やはり時折おかしな表現を

するときがある。

 

『曲がる』と『曲げる』を混同したり

『て、に、を、は』の使いどころを

間違ったりだ。

 

マレーシアは3つの言語が母国語だ。

が、そのうちの英語もかなり

方言がきついため、マレー人の日本語は

カタカナ英語でもおかしなときがある。

 

海外旅行の際、ツアーで参加すると

現地ガイドが空港で待っていて

ホテルまでの道中で翌日以降の

段取りを説明する。

 

が、少々おかしな日本語なので

理解しづらい。

でも、大事な内容のため我々も

必死で理解しようとするから

そこに一種の連帯感が生まれる。

 

しかし、今回のコタキナバルでは

違った。

 

『皆さんの明日の朝はチョショクがあります。』

 

『皆さんのチョショクはバイキンです。』

 

ん?バイキン?

 

『バイキンは5Fのレストランに

たくさんあります。』

 

ああ、バイキングね。

 

なんだかその間違い方は

あまりいい気分じゃないぞ。

 

『このホテルのバイキンは

サイコーです。』

 

モウエエワ

 

合掌

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