229発目 駅の階段の話。4



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ライナーノーツ




~クライマックス~
オノウエは興奮を抑えきれず

電話の向こうのヤマシタにさえ

唾をかけそうな勢いで説明した。

『いやらしい画像がたくさん入ってて

その中にサイトウさんのスカートの中を

盗撮したような画像まであるんです。』

『本当か?サイトウは40前だぞ』

『年齢は関係ないでしょ!

とにかく捕まえてください。

そして警察に突き出してください。』

 

ヤマシタは考えた。

まずは目の前の本人に事情を聞いて

詳細を確認しよう。

警察に突き出すのはマズイな。

会社の名前が出る。いや、もう退職

しているから元社員か。

 

ヤマシタはアラキの方を振り返る。

アラキは先ほどよりもオドオドしている。

ヤマシタはそっと切り出した。

『アラキ君、君さぁ今日はここで

何をしてたの?』

いやあ別に、と口が重い。

ふとアラキの右手を見ると

デジタルカメラを持っていた。

ヤマシタはそのカメラを見せてくれ

と半ば強引にアラキの右手から

カメラを取り上げた。

『やめてください、やめてください』

アラキは必死で抵抗する。

ヤマシタは確信した。

『アラキ君、君のパソコンから

盗撮したと思われる画像データが

たくさん出てきたんだよ。

さっきの電話はその報告だったんだ。

しかも君はサイトウの・・』

そこまで言ってヤマシタは気づいた。

アラキはここで、この階段の下で

サイトウのスカートの中を

カメラに収めていたのではないか?

腹の奥から怒りの感情が

湧き出してくるようだった。

 

顔色の変わったアラキは

黙ってしまった。

 

ヤマシタはもう一度オノウエに電話する。

電話に出たオノウエにサイトウの写真が

撮られた場所は駅の階段じゃないか?

と確認する。

オノウエは尚も興奮した声色で

そうですそうです。と答えた。

 

電話を切りアラキに向き直る。

『盗撮なんて犯罪じゃないか。

今から警察に行こう。そして自分の口で

すべてを話すんだ。』

ヤマシタは怒りを抑え冷静を装い

そう言った。

 

アラキも観念したのかうなだれている。

 

ふと、ヤマシタは右手に持っている

デジカメを思い出した。

怒りのあまりすっかり忘れていた。

中を確認しなきゃ。

もしかしたらさっきサイトウと会ったときには

すでにアラキはここにいて

階段下でスカートの中を盗撮してたんじゃ

ないか?

そうか!俺がみた階段下からヌッと出てきた

気色の悪い男はこいつだったんじゃないか?

 

ヤマシタは口を開かないアラキの代わりに

想像をめぐらせ事件のあらましを

頭の中でまとめた。

 

ってことはこのデジカメには

最新のサイトウのパンチラ写真が・・・

 

なんて奴だ!という怒りと

ほんのちょっとサイトウのパンツを

見たい自分が交錯した。

 

ヤマシタはデジカメを操作し

撮影済み画像を呼び出した。

 

液晶モニターには

” 表示できる画像は1枚です”

と表示されている。

 

再生ボタンを押す。

 

液晶画面に画像が表示された。

 

そこにはチャックが開いている

スズキが写っていた。

 

ハア、ヤットオワッタ

合掌

 

※注 この物語はフィクションであり
登場する人物名、場所などは
すべて実在しません。

そのため、ヤマシタがサイトウの
パンチラ写真を見たくなったのも
事実ではありません。



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小倉のマツエクサロンミック【Mic】
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