固定概念ってヤツは
やっかいだな。
雪ってのは空から
降ってくるとばかり
思ってたよ。
ところがさ
本当に怖いのは
横向きに降ってくる
雪なんだ。
横向きなのに
降ってくるってのも
変な話だが、
その場面に
直面すると
きっとみんなも
『横から降ってくる』
って思うぜ。
札幌から北に
車を飛ばせば
40分くらいで
石狩市という
町に着く。
そこはさ
海に近くて
でっかい川も
流れてて
多分、春に来れば
綺麗なところなんだろな。
俺が行ったときは
ちょうど雪が降っていて
空が曇りだしたときなんだ。
右手が石狩川、
左手が日本海って
けっこうヤバイ状況らしい。
雪原が見えてきた。
俺は観光気分で
車を止め、歩道に
下りたんだ。
車内は暖房を効かせてて
体も火照ってたんで
シャツ一枚で
降り立ったら
見計らったように
風が吹いてきて
あたり一面が
地面から吹き上げられた
雪で真っ白になったんだ。
北海道では
横から吹いてくる
雪に備えて
柵をしてるんだ。
策をしていると
言ってもいい。
何しろ海風は
強いからな。
海の近くの道路は
こんなになってて
道路というより
溝の中を走ってるようだ。
ここで、ふと考えたんだ。
雪でよかったなと。
どういう意味かって？
つまりさ、こうゆうことだよ。
雨が凍って雪になるんだろ？
ってことはさ、
この量の雪が積もってるんだぜ？
凍らなかったら大雨だよ。
北海道の雪は
サラサラしてて
傘なんかささなくても
濡れないんだよ。
溶けないからな。
博多の人にしてみれば
これは朗報だぜ。
あの雨から、そして
傘からも開放されるんだ。
と、油断してたら
昨日は雨が降って
びっちょ濡れ。
モウイヤ！
合掌
頑張れ!!(笑)