初体験

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札幌と言わず、北海道の人は
雪掻きをしなければならない。
博多の人なら誰もが未経験の
過酷な作業だ。

私が借りた家は一戸建てなもんだから
雪掻きの過酷さと言ったら
海外で刑務所に入れられた時と
同じ気分だろう。

しかし、道具を手にすると
なんだかウキウキしてくる。
まるで初めてスキー場に来た時の
あの感動に近い。

私が手に入れた道具は写真の
左から1番目と2番目の2種類だ。

道具も選び出したらキリがないので
これくらいで良いだろう。
そして大事なのは雪掻きをする
時間帯だ。

もちろん雪掻き教室みたいなのはないし
ゴミ出し日とか水道の凍結に関する
注意文はあるが、雪掻きのタイミング
を教えてくれる教材はどこにもない。

今日はそんなわけで、お風呂に入る前に
やっちゃおうと思い立ち、表へでた。
何時だっていいさ！初体験だ！

外は真っ暗だが、幸い雪は降ってない。
コンディションとしては最高じゃないか？
二日間、留守にしていたおかげで
玄関前にはパウダースノーがてんこ盛りだ。
よしよし、お前ら俺が　掻いてやるぞ！と
気合も入ってきた。

30分もすると、玄関前に人が通れるくらいの
通路ができた。踏んでもズボっと
埋まらない程度のところまできた。
さあ、あとは駐車場の前と、
ついでだからお隣さんまでやっちゃうか！
と、調子に乗っていたのもつかの間。

猛吹雪！

せっかく雪かきしたのに～
みるみる雪が積もってく～
メガネが曇って何も見えなくなる～

ねぇ、誰か教えてよ。

何時ごろ雪掻きすればいいの？

コシガイタイ

合掌